BLOG
-
-
すぐに実践できますよ
2023/07/24
【懐紙】
(かいし、ふところがみ)とは、懐に入れて携帯するための小ぶりで二つ折りの和紙のことである。
手にして持ち歩いている紙という意味で手紙(てがみ)ともいう。
平安貴族から現代一般人にいたるまでメモ用紙、ハンカチ、ちり紙、便箋などの
様々な用途で使われてきた(和紙#平安時代の紙文化も参照)。今日では、和装の際や和食の中でも
特に会席料理などの改まった席、茶道の席などで使用することが多い。
といきなりWikipediaの引用からはじまりましたが(リンクで見づらいですね...)、
皆さんは「懐紙」ってご存じですか?
普通に生活していたらあまりお目にかからないと思います。
私も本物を見た事はありません。
では、なぜ懐紙についてを書こうとしているのか。
それは食事のマナーでずっと気になっていることがあるから。
外食の際、
帰り際に自分の席を見ることはありますか。
「忘れ物ないかな~」的な確認はするかもしれませんが、
卓上がどのような状態かまではあまり確認しないと思います。
で、
多分ですよ、絶対とはいいませんが使用済みのティッシュがポンって
なっているケースがとても多い。
時には器の中に入っていたりすることも…
美しくない!
非常によろしくない!
片付けるのは店員さんの仕事だとしても、
私はあの光景がとても嫌いです。
とは言え、
私も以前はそうでした。
食後の卓上の景色なんて意識した事もありませんでした。
ところが。
15年くらい前でしょうか。
何気なく見ていた時代劇(映画?)の中で、
武士が自分の食べた魚の骨を紙に包んで着物にしまうシーンがありまして。
それがとてもカッコ良かったんですよ。
正にそれが懐紙だったんですね。
すぐに影響される私は、
その後行った外食先にてティッシュで口を拭いた後、
それをポケットにしまったんです。
”懐紙じゃないけど行動自体は似てるんじゃない”
まあその時は懐紙という言葉は知らなかったのですが、
ちょっと自分がカッコ良くなった気がしたんです。
気がしただけですが、それ以来ずっと続けているんです。
口を拭く、こぼしたものを拭く、汗を拭くetc.
ティッシュが置いてあるお店で(自分でも持っている事もあり)、
上記のような状況になった後は、必ずポケットにinしています。
一緒に食事している人には気付かれていないと思います。
そもそも、そんな事すると皆考えていないので。
ですから自己満足なんです、完全に。
でもね。
一度やってみて下さい、試しに。
ちょっと背筋が伸びる感じがしますよ、きっと。
「食べる前よりきれいに」は難しいかもですが、
「また来て欲しいな」ってお店の人に思われる可能性は上がりそうじゃないですか。
それって、とても得しているのではと考えています。
値引きしてもらえる訳ではないけれど、サービスが増える訳でもないけれど、
”いいお客さん”って感じてもらえる最もスマートな形ではないでしょうか。
昔の人の作法ってやっぱり理にかなっていると思います。
聖人君子にはとてもなれないですけど、
少しでもカッコいい大人でありたいと考えながら過ごすのも悪くない。
そんな事をふと思った猛暑日の夕方です。
では。